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東京大学の学生と共同で中学生向けの「知識創造型 理科実験教室」を開催

東京大学工学部環境・エネルギーシステムコースの有志の学生たちと共同で、中学生向けの「知識創造型 理科実験教室」を開催しました。環境とエネルギーをテーマに、問題を見つける「探求力」、問題を解決する方法を考える「論理的思考力」、自分の考えを他の人に伝える「発信力」を身につけるための講座です。

「発明大臣」で学ぶこどもたち

まず、東京大学の学生たちが制作した「発電大臣」というシミュレーションゲームを用いて、石炭、天然ガス、原子力、太陽光といったさまざまなエネルギー源の特徴を学びます。このシミュレーションゲームは、それぞれの発電方法の割合を変化させると、供給されるエネルギー量やコスト、排出されるCO2が連動して表示されるようになっています。参加した中学生は架空の国のエネルギー大臣になり、十分なエネルギー供給量を保ちつつ、CO2排出量を抑えるために、最適な発電方法の組み合わせを探っていました。すると、環境問題に配慮しつつ、十分なエネルギー量を維持することは、一筋縄ではいかないと気付きます。参加した中学生にとっては、メディアや教科書から得た知識ではなく、環境とエネルギーの問題の複雑さについて実感した初めての経験だったようです。

風力実験の模型を作る様子

次に、風力発電に用いられる風車の小型模型を紙で作り、実際に発電を行いました。効率よく発電するためには、どんな形が最適か、自分の頭で考え、ときに仲間と話し合いながら試行錯誤を繰り返します。明確な答えがない問題に対して、自ら考え、解決方法を探っていく、アクティブラーニングの実践ができました。

記念撮影

この「知識創造型 理科実験教室」で行われたのは、大人でも解決方法を見出すのが困難なような、レベルの高い思考です。それを中学生たちが、自発的にかつ楽しみながら実践できたことは大きな成果と言えるでしょう。

東大E&E有志「知識創造型 理科実験教室」Webサイト